蚤取り
のみとり
名詞
標準
文例 · 用例
無意識ではあつたが、もし、私が自分の心の中にもつと頭を突つ込んで、蚤取り眼で詮索したならば、「僕は決して君たちを軽蔑しないよ。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
それにも関わらず掘出し物根性の者が多く、蚤取り眼、熊鷹目で、内心大掘出しをしたがっている。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
それにも関はらず掘出し物根性の者が多く、蚤取り眼、熊鷹目で、内心大掘出しを仕度がつてゐる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
「蚤取りの喜三さん、お久し振りだのう。
— 怪談抜地獄 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
「蚤取り喜三郎、藤吉の親分、立派にお供致しやすぜ。
— 怪談抜地獄 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
「その紙をあけると、蚤取り粉の曲物の様に穴の明いた蓋になって居るからそこから御飯にかける様になって居るんだよ。
— 宮本百合子 『農村』 青空文庫
最後に彼等は五人又は六人づつ組を作り、蚤取り眼で餌食を搜がし歩く。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
それからもう一つもつと小さなもの――それはポケット・シネマとでもいふのだらうか、一綴ぢの紙を指の先で弾くやうにめくつて行くと、白い寝間着をきた西洋人の蚤取りの光景があらはれる、あの玩具だつたが、それを箱の上に重ねて、「これをお離れへ持つておいで」と命令した。
— 神西清 『母たち』 青空文庫