幻辞.com

がらがら

がらがら
副詞
1
標準
文例 · 用例
その時に舵機ががらがらと動いたもんだから、私ゃ鎖に食い込まれてしまって、カバーの中へからだを半分入れたらしいんだよ。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
がらがらがらっと、玄関の戸をひどく音高くあけてはいって来る。
太宰治 散華 青空文庫
作品を持って来た時に限って、がらがらがらっと音高くあけてはいって来る。
太宰治 散華 青空文庫
だから、三井君が私の家の玄関の戸を、がらがらがらっと音高くあけてはいって来た時には、ああ三井が、また一つ小説を書き上げたな、とすぐにわかるのである。
太宰治 散華 青空文庫
がらがらと表の戸のあく音が聞えて、「先生、持ってまいりました」 という若い男の声がして、「何せ、うちの社長ったら、がっちりしていますからね、二万円と言ってねばったのですが、やっと一万円」「小切手か?
太宰治 斜陽 青空文庫
画廊へ、お金を受取りにおいでになれば、三日目くらいにお帰りになりますが、そんな時でも、深夜、酔ってがらがらと玄関の戸をあけて、おはいりになるや否や、おい、三百円あまして来たぞ、調べて見なさい、等と悲しい事を、おっしゃいます。
太宰治 きりぎりす 青空文庫
深夜、がらがらと玄関のあく音に、眼をさましましたが、れいの夫の泥酔のご帰宅かと思い、そのまま黙って寝ていましたら、「ごめん下さい。
太宰治 ヴィヨンの妻 青空文庫
お大事に」 それから、三日たって、私が仕事のことよりも、金銭のことで思い悩み、うちにじっとして居れなくて、竹のステッキ持って、海へ出ようと、玄関の戸をがらがらあけたら、外に三人、浴衣着た父と母と、赤い洋服着た女の子と、絵のように美しく並んで立っていた。
太宰治 黄金風景 青空文庫