破れ鍋
われなべ
名詞
標準
cracked pot
文例 · 用例
帰朝して六年めに四十歳で始めて娶ったが二十八歳の素女で、破れ鍋どころか完璧だった。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
熊楠も破れ鍋、ドッコイ、完璧に逃げられては換えがないから、実際よっぽど参って居ると自白して置く。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
破れ鍋が一つ、箱の底にゴロッと転がっているんです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
思いきや、ころがりでたのは、真っ黒々な破れ鍋が一つ!
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
それとも知らず左膳は、あの高大之進の一党が斬り込んだ時、命を賭して破れ鍋をかかえて、走ったとは、左膳一代の不覚――お藤の家でチョビ安をおさえられて、それと交換に、おとなしく大之進方へ渡した箱の中から、衆人|環視のなかに出てきたのは、この鍋と、ありがたく頂戴の紙きれであった。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
」 門之丞眼を光らして、「丹波が、かの橋下の掘立小屋より、破れ鍋をかわりに置いて盗みださせたのを、拙者がまた、それと寸分違わぬ箱やら風呂敷を、ひそかにととのえて、この道場にある間にそっとすりかえたのです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
中に入れたのは破れ鍋を碎いたのを一と抱へほど。
— 女辻斬 『錢形平次捕物控』 青空文庫
例によつて破れ鍋の爲に午前十時頃まで茫然と暮してしまふ。
— 沼井鐵太郎 『黒岩山を探る』 青空文庫
作例 · 標準
祖母は使い古した破れ鍋を大切にしていた。
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この破れ鍋では、もう料理はできないだろう。
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彼の人生は、まるで破れ鍋のようだ。
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