横広
よこひろ
名詞
標準
文例 · 用例
」と、おきのは源作の横広い頭を見て云った。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
」 ああ、幽に見ゆる観世音の額の金色と、中を劃って、霞の畳まる、横広い一面の額の隙間から、一条たらりと下っていた。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
そういう関係から、鉄砲が発達して来ますと、射撃をし易くするためにも、味方の損害を減ずるためにも、隊形がだんだん横広くなって深さを減ずるようになりましたが、まだ専制時代であったので、横隊戦術から散兵戦術に飛躍することが困難だったのであります。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
会戦のためには、その序列に従い、横広(大王時代通常四列、プロイセンに於ては現に三列)に並列した歩兵大隊を通常二戦列と、両翼に騎兵を配置し、当時効力未だ充分でなかった砲兵はこれを歩兵に分属して後方に控置したのである。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
然るにハンニバルは劣勢をもって集中的効果を挙げ、かつ単に敵の両翼のみならず更にその背後に向い迂回した」「カンネの根本形式に依れは横広なる戦線が正面狭小で通常縦深に配備せられた敵に向い前進するのである。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
兵器特に撃針銃の採用進歩は散兵の威力を増加して逐次戦闘正面を拡大して再び横広い隊形となった結果、自然会戦指揮は再び第一線決戦主義に傾いて来たが、シュリーフェン全盛時代までは「緒戦、戦闘実行、決戦」と会戦時期を三区分していたように、やはりナポレオン時代の第二線決戦の風も当時残っていたのである。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
火薬の効力は自然に古の集団を横広の隊形に変化せしめて横隊戦術の発達を見た。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
その石から一二尺離れて、半円形に断続の地割れがして、その一端に、一尺足らずの細長い穴が、斜めに深く、横広がりにあいていた。
— 豊島与志雄 『古井戸』 青空文庫