平番
ひらばん
名詞
標準
文例 · 用例
陰で同役が万年平番士の玄蕃殿と悪口をたたいた。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
が、その万年平番士の大迫玄蕃、天二物を与えずのたとえの通り、今だってそうだ、スポーツに凝って野球やラクビイの選手か何かで筋骨隆々としてるやつに、あんまり秀才はない。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
昔だって同じことで、なるほど、大迫玄蕃は万年平番士、いつまで経っても秘書課の隅にくすぶっているほうで、役所では、あんまり幅の利く顔ではなかったが――刀である。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
何しろ、力があって剣が立つということになっていたから、根がさほど利口でない大迫玄蕃、年功というわけで平番士の中では比較的|上席にもいたし、城中で怖い者がなかった。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
ドレ、ひとつ見てやれ」 お城へ出ては万年平番士だが、それでも二千石のお旗本、玄蕃、家では相当に威張っている。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
で、遠くから、うつろな笑いをつづけて、こうなると、万年平番士も才が必要だ。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫