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通り次る

とおりすがる
動詞
1
標準
文例 · 用例
やがて一つの室へ出たが、数馬の早速の早業で番兵三人に当身をくれ、気絶する処を縛り上げたので、無事にその室を通過ることが出来た。
国枝史郎 蔦葛木曽棧 青空文庫
六月十七日(土曜)不定 何しろ梅雨なのだから、丁度自分が病気の時、いやでも何でもすむまで待って居ると云う心持で、通過るのを待つよりほかない。
一九二二年(大正十一年) 日記 青空文庫
何時もにたにた笑ひかけるのを、知らん面して通過るのであつたが、三田はその日思ひ切つて此方から聲をかけた。
水上滝太郎 大阪の宿 青空文庫
」 種田は通過る道の両側を眺めている中、自動車は早くも秋葉神社の前に来た。
永井荷風 ※東綺譚 青空文庫
銀座通では人目に立つのみならず、その辺にはカッフェーを出た酔客がまだうろうろ徘徊しているので、これを避けるため、少し歩きながら、通過る円タクを呼止め、値切る上にも賃銭を値切り倒して、結局三十銭位で承知する車に乗るのである。
永井荷風 つゆのあとさき 青空文庫
」 近処の犬だの、箱屋だの、出前持だの、芸者などが、絶え間なく通過るので、二人は立談もそこそこに右と左へわかれた。
永井荷風 つゆのあとさき 青空文庫
」と女はあたりを見廻し停留場にも人影がなく通過る円タクもちょっと途絶えているのを幸い、「この辺にお住いなの。
永井荷風 ひかげの花 青空文庫
通り次る(とおりすがる) — 幻辞.com