生下
しょうか
名詞
標準
文例 · 用例
五十銭で書生下駄を買った。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
紺の飛白に書生下駄をつっかけた青年に対して、素性が知れぬほど顔にも姿にも複雑な表情をたたえたこの女性の対照は、幼い少女の注意をすらひかずにはおかなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
あなたは驚ろかないにしても、雷獣とそうしてズク(森本は平生下宿の主人夫婦を、雷獣とそうしてズクと呼んでいた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
貫一は生下戸なれば嘗て酔ひて帰りし事あらざれば、宮は力無く又坐りつ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
どれ私は行こう、仲よく遊んでおいで」少年「先生、さよなら」少年少女「さようなら」先生下手へ去る。
— 竹久夢二 『春』 青空文庫
露西亜は階級制度の厳重な国だから立派な学問権識があっても下層に生れたものは終生下層に沈淪しておらねばならない。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
ウヌ」 ホウ歯の書生下駄をつッかけて追っかけてくる。
— その一 舞踏会殺人事件 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
すると吉川さんがそれを聞いて、いくら美人でも、立派な人の紹介がなくっては女優にはなれない、仮りになれたところで一生下積みで、スターなんかにはなれッこないんだ。
— 大倉※子 『青い風呂敷包み』 青空文庫