取って付けたよう
とってつけたよう
表現形容動詞
標準
unnatural
文例 · 用例
日本建ての屋根瓦のごちゃごちゃした上に西洋風の塔が取って付けたように抽き立っていた。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
それはシナリオや小説を飽きる程読んでいる私の耳には、頗るまずい、取って付けたような話としか響かなかったので、強いて想像を逞しくすれば……その美しい第二夫人というのは、私の実の母親の事ではないか。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
彼の取って付けたような豹変の態度に、弱いものは怯えて敬遠し出した。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
その用事が、片付くと客は、取って付けたように、政局の話などを始めた、父は暫らくの間、興味の乗らないような合槌を打っていた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」彼は突然取って付けたように笑い出した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
又事件ですかい」 女将は返事をする準備として、とりあえず取って付けたように魘えた顔をした。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
嬢次はお母様と一緒に天国に……」「アッハッハッハッハッハッハッハッハッ……」 とストーン氏は女の言葉を半分聞かぬうちに、突然、取って付けたように高らかに笑い出した。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
「ほほう、お内儀、見事な羽二重が――和泉屋さんから届きやしたのう」 おろくは格子戸の方へ眼をやって、取って付けたように叫んだ。
— 牧逸馬 『助五郎余罪』 青空文庫