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名詞
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標準
文例 · 用例
他人の為に自己の或る点を牲にして一種の愉快を得るは人間の天性であるらしいが、予が老いたる父母の生先の為に自己の欲望を捨てたのであるから、何となく愉快の念が強い。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
吾輩は我が生んだ子を、親の為に許りの考で育てたくないやうに、我が作つた歌を、我が玩具として終ひたくない、我を伝ふる牲として終ひたくない。
伊藤左千夫 『悲しき玩具』を読む 青空文庫
日本でも外来語の整理が全国民の関心事となるのは欧米との戦争というような牲を払った後でなければ期しがたいのであろうか。
九鬼周造 外来語所感 青空文庫
恋愛や、戦争や、牲的行為やは詩的であって、結婚や、所帯暮しや、単調な日常生活やはプロゼックだ。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
要するに現時の詩人は、日本文明の混沌たる過渡期に於ける、一の不運な牲者である。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
今日から批判して、過去の新体詩人が時代の牲者であった如く、吾人もまた近い未来の文化から追懐され、不幸な牲者として見られるだろう。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
東京|帝国大学の招聘に応じて、松江や熊本の地を去ったことも、同じくヘルンの身にとっては、愛する妻への献身的な牲だった。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
夫人もよくその良人の心を知り、『ヘルンの一生は、皆私や子供のために尽してくれた牲でした。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫