戛戛
かつかつ異読 カツカツ
副詞-と
標準
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文例 · 用例
彼等は、常に慾情に飢え、金のない、かつかつの生活を送っていた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
不景気だし、註文は取れず、くらしも、かつかつ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
ああ蹄の音もかつかつとして私はうつつにうつつを追ふきれいな婦人よ旅館の花ざかりなる軒にくるまで私をゆり起してくださるな。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
ああ蹄の音もかつかつとして私はうつつにうつつを追ふ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
四 小さなサーカスは、村むらをねっしんにうってまわりましたが、みいりはほんの、みんなが、かつかつたべていけるだけの、わずかなものでした。
— 新美南吉 『正坊とクロ』 青空文庫
彼等が、その草の中から刈り取る秋の収穫は、最初の一二年間というもの、彼等の食糧にかつかつだった。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
甲板には外国人が五六人厚い外套にくるまって、堅いティークの床をかつかつと踏みならしながら、押し黙って勢いよく右往左往に散歩していた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
葉子はやむを得ず、かつかつと鳴る二人の靴の音と、自分の上草履の音とをさびしく聞きながら、夫人のそばにひき添って甲板の上を歩き始めた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
静まり返った石畳の廊下に、彼女のヒールの音が戛戛と響き渡った。
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深夜の書斎から、誰かが歩き回るような戛戛という硬い物音が聞こえてきて、思わず身をすくめた。
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馬の蹄がアスファルトを戛戛と叩きながら、夕暮れの霧の中へと消えていく。
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