枳佐
枳佐
名詞
標準
文例 · 用例
出雲風土記こころ愁ひあれば枳佐加比比賣涙もいと熱くひとり迷へり、天なる神魂御祖をしのび、暗き潮めぐる海の窟に嘆くとき聲あり、―― 『暗きかも、暗きかも、 嗚呼暗きかもこの窟。
— 蒲原有明 『獨絃哀歌』 青空文庫
』愁ひに堪へかねて枳佐加比比賣、――『あはれすべきかな、蒼海原のあやしき調奏る神こそ知らめ、失せつる生弓箭浪やかくせる。
— 蒲原有明 『獨絃哀歌』 青空文庫
――祈祷に伏し沈む枳佐加比比賣の聖き精の宿りこの時ひらけ、いみじき聲高く、―― 『暗きかも、暗きかも、 嗚呼暗きかもこの窟。
— 蒲原有明 『獨絃哀歌』 青空文庫
』こころ歡びぬれば枳佐加比比賣、吾御子讃むる時|弓絃響きて、征矢|射通しゆけば天の香あふれ、大海華のごと飜へりけり。
— 蒲原有明 『獨絃哀歌』 青空文庫