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智識

ちしき
名詞
1
標準
文例 · 用例
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
予の考は、家庭の意義を根本的に云うならば、其の人の性格智識道徳等から、自然に湧くべき産物である。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
どんな高僧智識の説教も、はたまたどんな科學や哲學の實證も、かかる妄執の鬼に取り憑かれた、怨靈の人を調伏することはできないだらう。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
当時の智識人や武士たちは、自分より身分階級の高い所の、所謂「やんごとなき」貴族の姫君等に対して、心ひそかに思慕の恋情を寄せ、騎士道的崇拝に似たフエミニズムを満足させてゐた。
萩原朔太郎 月の詩情 青空文庫
私はまつ白な紙と、人間の智識の淺薄なことにつくづく退屈してしまつた。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
彼等の科學智識が一般的に發達してゐることは、一昔前に育つた僕等の大人が、しばしば唖然として舌を卷くほどでさへもある。
萩原朔太郎 童話と教育について 青空文庫
なぜなら科學智識や文化の進歩と關係なく、子供の兒童心理そのものは、常に永遠に不變であるから。
萩原朔太郎 童話と教育について 青空文庫
もちろん彼等の意志は、上述のことの外にも、象形文字の常習的困難を避け、日本語を音標文字化することによつて、智識と文化の普及的能率を擧げようとする實利主義にも存するだらうが、同時にこの實利主義は、國語の純粹性を守らうとする別途の意志とも、必然の關係で不離に結びついて居るのである。
萩原朔太郎 ローマ字論者への質疑 青空文庫