吹き通し
ふきとおし異読 ふきどおし
名詞
標準
blowing through
文例 · 用例
小さな不連続線が東京へかかったと見えて、狂風が広小路を吹き通して紳士の帽を飛ばし淑女の裾を払う。
— 寺田寅彦 『猫の穴掘り』 青空文庫
実際両側に広い空地を控えたこの垣根では嵐が吹き通したり、雨に洗われたり、人の接近する事が頻繁であったりするので蜂にとってはあまり都合のいい場所ではない。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
剥げた八寸膳の上に薄汚ない茶碗が七ツ八ツ……それでも夏は海から吹き通しだし、冬の日向きがよかったので、街道通いの行商人なぞがスッカリ狃染になっていた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
いやに熱苦しい南風が一日吹き通して、あまり心持ちのよい日ではなかったけれど、数日来雨は降る水は増すという、たまらぬ不快な籠居をやってきたのだから、今日はただもうぬれた着物を脱いだような気分であった。
— 伊藤左千夫 『水籠』 青空文庫
その木枯が今朝までも吹き通してゐたのである。
— 若山牧水 『木枯紀行』 青空文庫
滝からと林からと入り乱れた微風が室内を吹き通した。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
あるいは山を踰え谿に沿いあるいは吹き通しの涼しき酒亭に御馳走を食べたなどと書いてあるのを見ると、いくらか自分も暑さを忘れると同時にまたその羨ましさはいうまでもない。
— 正岡子規 『徒歩旅行を読む』 青空文庫
――風、風、風だつた、日中吹き通して、夜中も吹きつゞけた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
この部屋は窓を開けると風が吹き通しで、夏は涼しい。
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回廊のような通路は、両端が開いているため風が吹き通しになる。
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昔の家は、隙間風が吹き通しで冬はとても寒かった。
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標準
blowing relentlessly
作例 · 標準
真冬の北風が吹き通しで、体感温度がさらに低くなる。
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荒野を旅する間、乾いた風が吹き通しで、喉がカラカラになった。
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砂漠の砂嵐は吹き通しで、視界を奪うほどだった。
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標準
blowing hot air
作例 · 標準
彼はいつも口ばかりで、実際には何もせず、吹き通しだった。
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その政治家の演説は、具体的な政策に乏しく、ただの吹き通しに聞こえた。
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彼の自慢話は、聞いているこちらが恥ずかしくなるほどの吹き通しだった。
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