辺縁
へんえん
名詞
標準
文例 · 用例
しかし日本の土地が言わば大陸の辺縁のもみ砕かれた破片であることには疑いないようである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
葉序は互生、基部狭隘、辺縁に鋸歯状の刻裂がある。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
これはその菌蓋普通はその柄がその蓋の一方辺縁の所に着いているが、その多数の中にはその柄が菌蓋の裏面正中に着いて正しい楯形を呈するものが珍らしくない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
この蓮肉は学問上でいう子葉で、元来二片より成り、多肉で半球形をなしその辺縁は相接着して球形を呈し、その中部は空洞となり、そこにいわゆるとも称えます。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
市の寂れゆく辺縁部を束の間に通り過ぎ、小綺麗なエッジウッドと眠るようなポートゥックストが目の前に広がった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
彼は風景全体に漲る言語に絶する偉大さを語り、世界の辺縁をなす壁の如くに天へと伸びる大いなる静寂の峰々の陰に佇む不思議な感覚のことを告げた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
翼を広げると辺縁は鋸歯状。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
彼が言っていた通り、気が遠くなる程の長期間過酷な風雪に晒され続けた辺縁は崩れ丸まっていたが、超自然的な堅牢さと素材の頑丈さがそれらを消滅から救っていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫