草炭
そうたん
名詞
標準
herbaceous peat
文例 · 用例
風采の上がらぬ人といってもいろいろあるけれど、本当にどこから見ても風采が上がらぬ人ってそうたんとあるものではない、それをその人ばかりは、誰が見たって、この私の欲眼で見たって、――いや、止そう。
— 織田作之助 『天衣無縫』 青空文庫
女のなかにもいかさまばくちの不了見者はたまにいるかもしれねえが、かわいい孫を三人もひねり殺すような鬼畜生は、そうたんとねえよ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
こんなに人の来てくれるようなことはわれわれの一生にそうたんと無い。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
雪は、しかし、其処にもそうたんと残ってはいない。
— 堀辰雄 『大和路・信濃路』 青空文庫
時こそ元治元年の多事な年の暮れであったが、こんなに友だちと歩調を合わせて、日ごろ尊敬する諸大人のために何かの役に立ちに行くということは、そうたんと来そうな機会とも思われなかったからで。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
江戸には、美しい娘さんが、たくさんいなさるとのこと――」「しかし、お露さんほどきれいなのは、そうたんとはあるまいテ」 と源三郎、意識して言うわけではありませんが、ふと、こんな言葉が口を出るのが、そこがソレ、女にかけて不良青年たる源三郎のゆえんでありましょう。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
たましいの抜けた眼をして、顔ぜんたい、汗と砂ほこりにまみれてはいるが、狂女は、この深川の羽織衆の中にもそうたんとはあるまいと思われる美人で、白い膚、鈴を張ったような眼、じつに高貴な面ざしなのだ。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
しかもそんな場合は誰だって生涯にそうたんとありゃしないわ。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
作例 · 標準
北海道の湿原から採掘された草炭を、農作物の生育を助けるための土壌改良材として活用する。
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草炭は石炭に比べて炭化度が低く、燃料として使うと煙が多く出るのが難点だ。
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園芸店で、保水性と通気性に優れた草炭入りの培養土を買ってきて鉢植えを植え替えた。
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