野鳩
のばと
名詞
標準
wild pigeon
文例 · 用例
銃声を聞いて――ネープの姿を見送つてゐた武一と滝本の眼に、同時に、ネープが燕のやうに腹を反して転落する態が映つた――二人が駆けつけて見ると、「僕は野鳩のつもりで打つたんだよ。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
そのあたりを二三羽の野鳩が悠やかな円を描いてゐた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
ふしぎなあまいこゑをたててのどをからす野鳩のやうにおまへはわたしの思ひのなかでたはむれてゐる。
— 大手拓次 『藍色の蟇』 青空文庫
それらの物の上にあるのは、晴れた六月の蒼い空と、燃えている六月の太陽とで、鳶らしい鳥や烏らしい鳥や、鷹らしい鳥や野鳩らしい鳥が、そういう地上の悲惨事などには、関係がないというように翼を揮って翔けてもいた。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
彼は猟銃を肩にして、なん時間もぶっとおしに、重い足をひきずりながら、森をぬけ、沼地を渡り、丘を越え、谷をくだって、あげくのはてに、栗鼠や野鳩をほんの二つ三つ射ちとめたものである。
— ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿 『リップ・ヴァン・ウィンクル』 青空文庫
両側の林では野鳩が鳴いてゐた。
— 三好達治 『測量船』 青空文庫
わたしの視野をかすめて二羽、三羽と飛んだり、家のうしろのシロ松の枝にせわしなくとまったりする野鳩の飛びかけりは大気を鳴りとよもす。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
また野鳩がこの森からあの森へわたるのに目を惹かれることもあった。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
作例 · 標準
公園の木の上で、野鳩が静かに羽を休めている。
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野鳩の群れが電線に止まり、一斉に飛び立った。
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朝早く、窓の外から野鳩の鳴き声が聞こえてきた。
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