首っ丈
くびったけ
形容動詞
標準
文例 · 用例
今めかしくいうまでもない、富山の市で花を売る評判の娘に首っ丈であったのが、勇美姫おん目を懸けさせたまうので、毎日のように館に来る、近々と顔を見る、口も利くというので、思が可恐しくなると、この男、自分では業平なんだから耐らない。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
又、呉青秀自身の男ぶりと、天才に相応した名声に惚れ込んで、ゾッコン首っ丈になっている新夫人から、身も心も捧げられた、新婚早々の幸福さに有頂天になった呉青秀は、僅か数箇月の間にあらゆる愛し方と、愛され方を味いつくしてしまった。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫