中の兄
なかのあに
表現名詞
標準
middle brother
文例 · 用例
「その児はものになりましょうか」 と内弟子の中の兄さん株が云った。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
近ごろ中の兄を失って心さびしい彼女は、宵闇の田圃路を急ぎ足にたどって来ると、暗いなかから何者かが獣のように飛び出して来て、だしぬけに彼女の顔を掻きむしったので、お徳はきゃっと悲鳴をあげて、手に持っていた徳利を捨てて逃げ出した。
— 小女郎狐 『半七捕物帳』 青空文庫
是は姫路に妹婿|土方伴六|正旗を訪ひ、鳥取に顕忠寺中の兄田中悌庵が墓を展したのださうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
すると中の兄さんの鶴が、「生れた村がいちばんいい。
— 林芙美子 『鶴の笛』 青空文庫
兄弟共に病気ソコで安政二年も終り三年の春になると、新春早々|茲に大なる不仕合な事が起って来たと申すは、大阪の倉屋敷に勤番中の兄が僂麻質斯に罹り病症が甚だ軽くない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
しかもこの事業を成し得て、国中の兄弟相|鬩ぐにあらず、その智恵の鋒を争うの相手は外国人なり、この智戦に利あればすなわちわが国の地位を高くすべし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
が、それは餘りにいはれのない反對で、中の兄さんと云ふのが一人で皆の矢面に立つて、二人を結婚させたと云ふことです。
— 森田草平 『「青白き夢」序』 青空文庫
その翌々日の夕方、山本屋の小僧に住み込んでる中の兄の啓次が、自転車で慌しくやって来た。
— ――或る青年の「回想記」の一節―― 『黒点』 青空文庫
作例 · 標準
私には兄が二人と妹が一人いる。私は中の兄にあたる。
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うちの兄弟は男が三人いて、私は中の兄なんだ。
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兄弟の話をするとき、いつも私は中の兄として紹介される。
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