皆学
かいがく
名詞
標準
文例 · 用例
子供等は皆学校へ行っているし、他の家族もどこで何をしているのか少しの音もしなかった。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
」 人事ながら、主税は白面に紅を潮して、「じゃ、君の妹たちは、皆学士を釣る餌だ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
二章の内容、皆学問を勧めるものである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
師範学校に入ったのも、その業を卒えて教員となったのも、皆学資給せざるがために、やむことをえずして為したのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
後聖堂八代巣河岸、皆学頭を置くことを廃められて新に簡抜せられた尾藤二洲、古賀精里が聖堂にあつて事を視たと云ふのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
自分と同級の者は皆学校を卒業してしまった。
— 岡本綺堂 『二階から』 青空文庫
学者はさうなけりやならんけど、世間は皆学者ではないぞ、可えか。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
その謡い好きというのは拙者の祖母で、今年九十三歳になって中風の気味で郷里福岡の片傍りの伯父の家に寝ているのであるが、これをこの間久方振りに帰郷した時見舞いに行って見ると、折節伯父伯母は下女を残して外出の留守で、小供は皆学校に行っているし、祖母は只一人奥の六畳に霞んだ眼をして寝ているところであった。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫