青縞
あおじま
名詞
標準
文例 · 用例
わかい吐息の忍びあし、そつと留めて、聞惚れて、なにをおもふや、うつとりと、蝮の腹の青縞の博多帯めくつややかさ、きゆつきゆと白き指つけて、拭きつ、さすりつ、薄笑みつ、九月、午後、日の光――こころの縞もいと青く。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
」と、私は南洋植物の青縞の葉の下を透かした。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
青縞、茶縞、茶縞のおべべ、ちゆうちゆうぱたぱた、何反織れたか。
— 北原白秋 『とんぼの眼玉』 青空文庫
殊に子供の腰揚げが深く、辨財天、毘沙門天、布袋、福祿壽の腰から下が青縞の地にかくれて、裾と足とだけが見えるのは興が深い。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
四十代に見える、鼻すじの通った貴族的な顔に、ロイド式の大きな黒眼鏡をかけて、上等の駱駝の襯衣を二枚重ねた上から、青縞の八反の褞袍を着ているが、首のまわりにクッキリと白くカラのあとが残っているのが何となく意気に見える。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
その間に青縞の市のたつ羽生の町があった。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
それに人気もあまりよいほうではない、発戸、上村君、下村君などいう利根川寄りの村落では、青縞の賃機が盛んで、若い男や女が出はいりするので、風俗もどうも悪い。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
青縞を織る音がところどころに聞こえる。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫