幻辞.com

神領

しんりょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
加勢の大将は某なり、元就自身は、芸州神領|表へ討出で、桜尾、銀山の古城を尽く攻落して、やがて山口へ攻入るべきの状、御用心これあるべし」と叫んだ。
菊池寛 厳島合戦 青空文庫
芸州神領表というのは、その辺一帯厳島の神領であったのである。
菊池寛 厳島合戦 青空文庫
これらはいずれも神社合祀の励行より人民また神威を畏れず、一郡吏一村役人の了見次第で、古神社神領はどうでもなる、神を畏るるは野暮の骨頂なり、われも人なり、郡村吏も人なり、いっそ銘々に悪事のありたけを尽そうではないかという根性大いに起これるに出づ。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
其の天照大神の教に隨て、大和より近江、美濃、伊勢諸國を遍歴し、倭姫世記によれば尾張丹波紀伊吉備にも及びしが如し到る處に其の土豪より神戸、神田、神地を徴して神領とせるは、神道設教の上古を離るゝこと久しき魏人より鬼道を以て衆を惑はすと見えしも怪しむに足らざるべし、二なり。
内藤湖南 卑彌呼考 青空文庫
命の勢威盛んなりしは、日本武尊の東征に當りて、必ず之に謁し、其の凱旋に當りても、俘虜を神宮に獻つりし事などを見て知るべく、特に其の天照大神を奉じて、神領を諸國に徴するは、一種の宗教的領土擴張にして、其の成功は武力を用ひたる四道將軍にも比すべければ、外國人が女王と思ひしも故なしとせず、五なり。
内藤湖南 卑彌呼考 青空文庫
また、指ヶ|谷町にある白山神社、これは小石川の総鎮守で神領三十石、神主|由井氏奉祀す。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
之れは西宮廣田神社の神領として淡路の廣田郷、今の三原郡廣田村を源頼朝が寄進したのである。
竹内勝太郎 淡路人形座訪問 青空文庫
宇治山田の神領では血を見ることを忌むから、刑罰の人を殺すには刃を用いないで、隠ヶ岡から地獄谷というのへ突き落してしまうのが掟でありました。
間の山の巻 大菩薩峠 青空文庫