大釘
おおくぎ
名詞
標準
spike
文例 · 用例
その上から帆布を当てがって、片っ方から順々に大釘で止めて行く……最後に残った一尺四方ばかりの穴から猛烈に走り込む水を、針金に押し当てがった帆布で巧みにアシライながら遮り止めてしまった。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
柱には大釘が打ってある。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
米のほか、帆布、鳶口、大釘など、役にたつものがいろいろあったので、それも悉皆取りおさめ、船板は釘からはずして、入江の岸に井桁に積みあげておいたが、急に高波が来て、跡形もなく浚って行ってしまった。
— 久生十蘭 『藤九郎の島』 青空文庫
それはあの鳶口と大釘のことだ。
— 久生十蘭 『藤九郎の島』 青空文庫
米の始末をつけたところで、岩穴の前の平らなところをえらび、鳶口と大釘を鍬のかわりにして岩地を突き崩し、二年の間たゆまずやり、半畝ほどの畑地をつくって籾を蒔きつけたところ、思ったより見事に生立って、毎年、二、三斗ほどずつ収穫があがるようになった。
— 久生十蘭 『藤九郎の島』 青空文庫
わたしは問題の核心を衝くために――なぜならば核心は信念であるから――わたしはそういう輩に対して、大釘を食ったって生きていけると答えてやるのを常とした。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
十九といふにしては、やゝ柄の大きい、豊滿な感じのする美女で、これが半裸體の姿に剥かれ、多い毛を稚兒髷のやうな輸にして、店先の大釘にブラ下げられた不氣味さは、想像に餘りあります。
— 茶汲み四人娘 『錢形平次捕物控』 青空文庫
張りわたした綱がひっかけられている大釘の上の壁に、アパート番号がはっきり書かれている。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
例句