艷冶
えんや
形容動詞
標準
charming
文例 · 用例
おなじ半を口に啣へて、うつむいて見せた圖は、永洗の口繪の艷冶の態を眞似て、大に非なるものであつたが、これは期せずして年方の插繪の清楚であつた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
隙さえあれば、彼はこっそり瑠璃光丸の目を盗んで、大講堂の内陣に彳みながら、観世音や弥勒菩薩の艷冶な尊容に、夢見るような瞳を凝らしつゝ、茫然と物思いに耽って居た。
— 谷崎潤一郎 『二人の稚児』 青空文庫
されどわれいかでこの翁を忘れえんや。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
「やれこのえんやらえ」というのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
そこで人夫たちは、終いの文句の「えんやらえ」だけで材木を曳き上げてみましたけれど、どうも調子が悪くて直ぐ疲労てしまいます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
「はじめは倹約えんやらえ」と。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
」 自分は疲れてはゐるし、第一眠くてならなかツたから、遠慮をしないで、早速老人の肩へ兩手を掛けると、老人はえんやらツと立起ツて、ぽツくりぽツくり歩き出した。
— 三島霜川 『水郷』 青空文庫
慨然として席を立ち、剣を按じて右に趨きて曰く、諸君|乞うらくは勉めよ、昔|漢高は十たび戦って九たび敗れぬれど終に天下を有したり、今事を挙げてより連に勝を得たるに、小挫して輙ち帰らば、更に能く北面して人に事えんや。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の艷冶な笑顔は、多くの人々を魅了した。
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舞台女優は、その艷冶な身のこなしで観客の視線を釘付けにした。
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彼の描く人物画は、独特の艷冶な雰囲気を持っている。
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