御饅
おまん
名詞
標準
manjū
文例 · 用例
「御饅頭を上がんなさるかね。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
――「うちの御饅は名代の御饅だから、みんなが旨がって食べるだよ」 神さんの言葉を聞いた時自分は何だか馬鹿にされてるような気がした。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
俺なんざあ、三十年も銅や岩ばっかり噛って来たが、それでも歯が一本も欠けねえ」「岩は、俺たちの米のおまんまだ」 と云う程、慣れ切った仕事であったのに、それでもその一瞬間は、たとい夏であっても体のどこかに、寒さに似たものを感じるのであった。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
T「後の台詞はあちらの方が御存じだ」 と言って、T「現場を押さえて臭えおまんまを噛ましてやると仰しゃるんでしょう?
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
「あの、俺の町の、場末の煤煙だらけの家に残っているおッ母アも、手袋を縫って、やっと、おまんまを食っているんだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
』これはあなたの村の太右衛門さんと、清作さんがお酒をのんでとうとう目がくらんで野原にあるへんてこなおまんじゅうや、おそばを喰べようとした所です。
— 宮沢賢治 『雪渡り』 青空文庫
右門が、T「水の上でおまんま喰ってる船頭が」T「違いねえ」 と伝六。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
「ミルクのはいったおまんじゅう」をごちそうすると言ったS君が自分を連れて行ったのがこの喫茶室であった。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
作例 · 標準
例句