瘡痂
そうか
名詞
標準
文例 · 用例
右も左も小さき家の、屋根には下駄の花緒を乾し、泥濘りたる、道を跣足の子供らは、揃ひも揃ひし、瘡痂頭、見るからに汚なげなるが、人珍らしく集ひ来て、人力車の前後に、囃し立つるはさてもあれ、この二三町を過ぎ行くほどは、一種の臭気身を襲ひ、えもいはれぬ、不快の感を、喚び起こせるも理や。
— 清水紫琴 『移民学園』 青空文庫
トリツク怒濤、実ハ楽シキ小波、スベテ、コレ、ワガ命、シバラクモ生キ伸ビテミタイ下心ノ所為、東京ノオリンピック見テカラ死ニタイ、読者ソウカト軽クウナズキ、深キトガメダテ、シテハナラヌゾ。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
マア聞玉え、ナニ聞ていると、ソウカよしよし。
— 幸田露伴 『ねじくり博士』 青空文庫
同君は職人尽歌合にあるイタカとこのサンカとを併せ叙して、彼らと売笑婦との関係に及び、一種の娼婦をヨタカと云いソウカと云うは、イタカ及びサンカの語と関係があるらしいと説いておられる。
— ――サンカモノは坂の者 『サンカ者名義考』 青空文庫
浄吉ハソウカト云ッタキリ、強イテ来イトモ云ワナイ。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫
老年ニナルト誰デモソウカモ知レナイガ、近頃予ハ一日トシテ自分ノ死ノコトヲ考エナイ日ハナイ。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫
「ハイ、オ帰リニナッタコトヽ存ジテオリマシタラ………」「アヽソウカイ」「………オ二階デ涼ンデイラッシャイマシタンデ、………」コップガ二ツトコカコラノ壜ガ二ツ。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫
」「或ハソウカモ知レナイ」「気狂イネ」「ソウカモ知レナイ。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫