陰に陽に
いんにように
副詞
標準
(both) openly and covertly
文例 · 用例
唯だ日本の侠客、少くとも勇み肌の人間に対し、「水滸伝」が陰に陽に感化を与へた、其の勢力の莫大なことを看過する訳には往かぬ。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
物質の分配がどうだの、理想がどうだの、何イズムだのと陰に陽にお祭り騒ぎして居るけれど、人間なんて、本当の処は桶の底のウジのようにうごめき暮らして居る惨な生物に過ぎないんですな。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
「お判りになりましたか」「よく判りました」「それさえ覚えておれば、必ず及第いたします」 李張は科挙に及第して文官になったが、鄭宰相が陰に陽に推輓してくれるのでめきめきと栄達した。
— 田中貢太郎 『悪僧』 青空文庫
三 藤堂家の老女 妾の幸福は、何処の獄にありても必ず両三人の同情者を得て陰に陽に庇護せられしことなり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
人情は暗中に刃を揮ひ、世路は到る処に陥穽を設け、陰に陽に悪を行ひ、不善を作さざるはなし。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
彼は釈れざる囚にも同かる思を悩みて、元日の明るよりいとど懊悩の遣る方無かりけるも、年の始といふに臥すべき病ならねば、起きゐるままに本意ならぬ粧も、色を好める夫に勧められて、例の美しと見らるる浅ましさより、猶甚き浅ましさをその人の陰に陽に恨み悲むめり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
これから先の何日か陰に陽に、あたり散らされることを考えると、倭文子はつい涙ぐまずにはいられないのだろう。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
私はその裏面の消息を詳しく知らないが、とにかく反対派が種々の陰謀をめぐらした間に、初子は伊達|安芸らと心をあわせて、陰に陽に我が子の亀千代を保護した。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、陰に陽に、周囲に働きかけて、自分の意見を通した。
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そのプロジェクトは、陰に陽に、多くの協力者の支えを得て成功した。
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彼女は、家族の幸せのために、陰に陽に、あらゆる努力を惜しまなかった。
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政治の世界では、陰に陽に、様々な駆け引きが行われている。
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