浄行
じょうぎょう
名詞
標準
ascetic practices (esp. celibacy)
文例 · 用例
こうした場所と、身の上では、夜中よりも人目に立たない、静な日南の隙を計って、岐路をあれからすぐ、桂谷へ行くと、浄行寺と云う門徒宗が男の寺。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
逃虚子は仏を奉じて、而も順世外道の如く、遜志斎は儒を尊んで、而も浄行者の如し。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
地蔵には浄行大菩薩という名がついているのを、ぼんやり眼に入れながら、「お君ちゃん、えらい信心家やねんなあ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
浄行大菩薩といい、境内の奥の洗心殿にはいっているのだが、霊験あらたかで、たとえば眼を病んでいる人はその地蔵の眼に水を掛け、たわしでごしごし洗うと眼病が癒り、足の悪い人なら足のところを洗うと癒るとのことで、阿呆らしいことだけれど年中この石地蔵は濡れている。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
『輟耕録』二四にかつて松江鍾山の浄行菴に至って、一の雄鶏を籠にして殿の東簷に置くを見てその故を請い問う。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
3 菩薩と声聞――浄行僧と声聞師 法師が本来いかなる者であるべきかということは、すでに前号「俗法師考序論」に述べた通りで、今さらここに言うには及ばぬが、わが大宝の僧尼令の規定はかなり窮屈なもので、戒律を持することを厳重に命じたものであった。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
これについて思い合わせることは、「浄行僧」あるいは「清行僧」という語のあったことで、早く慶雲二年六月に「京畿内の浄行僧をして雨を祈らしむ」ということが『続日本紀』にみえ、天長五年六月には「清行僧三十人を野寺に屈し、大般若経を転読す。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
さらに古くは持統天皇十年十月には、勅して毎年十二月晦日に、浄行者一十人を度すともあって、出家以前の浄行も問題になるものらしい。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
作例 · 標準
山奥の寺院に籠もり、俗世の欲を断ち切って厳しい浄行に励む僧侶たちの姿に感銘を受けた。
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彼は自身の過ちを悔い、心の汚れを落とすために、百日間に及ぶ滝行の浄行を行うことを決意した。
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浄行を終えた彼の表情には、以前のような迷いはなく、澄み切った静かな意志が宿っていた。
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