鶏頭花
けいとうげ
名詞
標準
文例 · 用例
焔のように紅い櫨紅葉、珊瑚のような梅もどき、雁来る頃に燃えるという血よりも美しい鶏頭花、楚々たる菊や山茶花の花――庵室の庭は花咲き乱れ秋|酣の眺めである。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
濡縁に雨の後なる一葉かな大正三年葡萄の種吐き出して事を決しけり蜻蛉は亡くなり終んぬ鶏頭花大正三年十月十八日 発行所例会。
— 高浜虚子 『五百句』 青空文庫
今思えば、それは鶏頭花の種属ではないかと想像されますが、まだその時代には、葉鶏頭も花鶏頭も日本の土に輸入されてなかったはずですから、おそらくそれは誰の眼にも奇怪な植物と見るよりほかの知識しかなかったものに違いない。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫