矢の根
やのね
名詞
標準
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文例 · 用例
緑青色の鳶だと言う、それは聖心女子院とか称うる女学校の屋根に立った避雷針の矢の根である。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
そしてさっそくいくさ道具をおととのえになり、軽矢といって、矢の根を銅でこしらえた矢などをも、どっさりこしらえて、待ちかまえていらっしゃいました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
松平大島守|源の何某、矢の根にしるして、例の菊綴、葵の紋服、きり/\と絞つて、兵と射たが、射た、が。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
『明良洪範』二四には、天正十七年四月、秀吉初め男子(名は棄君)を生む、氏郷累代の重器たる、秀郷|蜈蚣射たる矢の根一本|献る、この子三歳で早世したので、葬処妙心寺へかの鏃を納めたとあるから見ると、氏郷重代の宝だったらしい。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
其以上、私の詰問の矢の根は通らぬ。
— 徳田秋聲 『背負揚』 青空文庫
矢の根石や曲玉管玉等を採集に來る地方の學者――中學の教師などが旅籠屋の無いまゝによく自分の家に泊つては、そんな話をして聞かせた。
— 若山牧水 『古い村』 青空文庫
聖心矢の根を深み、傷手より聖りごころは日に夜に絶えず沸き出でて流れぬ、神に。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
「川中島」の次興行は十一月で、今度の狂言は「黒田騒動」と「矢の根五郎」と「朝鮮事件」だということであったが、わたしの家の者は誰も見物に行かなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
作例 · 標準
古代の遺跡から、錆びた矢の根が多数出土した。
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彼の自慢の弓には、鋭い矢の根が装着されていた。
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狩人は、鹿の急所を狙って矢の根を放った。
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ウィキペディア曖昧さ回避
矢の根(やのね) 鏃(やじり)→「矢」の「鏃」の節を参照。 歌舞伎の演目 →「歌舞伎十八番」を参照。
出典: 矢の根 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0