客先
きゃくさき
名詞
標準
customer
文例 · 用例
されど物語の種はさまで多からず、牛の事、牛乳の事、花客先のうわさなどに過ぎざりき。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
その日、両国向うの得客先へ配達する品があって、それは一番後廻、途中方々へ届けながら箱車を曳いて、草鞋穿で、小僧で廻った。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
一客先づ溪中に落ちて、衣服悉く霑ふ。
— 大町桂月 『阿武隈川水源の仙境』 青空文庫
それに華客場の中でも、師匠の家の内輪へまで這入っていろいろ師匠のためを思ってくれられた特別の華客先もありました中に、別して亀岡甚造氏の如きは非常に師匠のことをひいきにされた方でありましたが、この方が大変に心配をして、何んとか、もう一度癒してやりたいといっておられます。
— 東雲師逝去のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
ここにまた師匠の華客先で神田|和泉橋に辻屋という糸屋がありました。
— 大隈綾子刀自の思い出 『幕末維新懐古談』 青空文庫
好い客先へは若い者をよこさず、茶屋の女房などが自身に番附を持参するのもある。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
したがって、一枚刷の番附は前にいったように芝居茶屋や出方が客先へ配るか、または辻番附と唱えて市内の辻々や湯屋|髪結床などへ広告用に懸けて置くだけのことで、芝居見物に行った場合には、別にかの絵本をうけ取ることになっていた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
すると、それを見たお華客先の大門通りの薬種屋の主人が、「これあいけない、富五郎さん、お前さんは水銀にやられたのだ、早速手当てをしなければ……」というので、その主人は一通りの薬剤のことには詳しかったので、解剤をもって手当てをしました。
— 私の父祖のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
「ちょっと客先に行ってくるわ」と、上司が慌ただしく資料をカバンに詰め込んだ。
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客先の要望をどこまで仕様に盛り込むか、明日の定例会議で詰めなければならない。
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あそこの客先はチェックが非常に厳しいから、提出前の最終確認は念入りにね。
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客先から直々に感謝のメールが届いて、プロジェクトの苦労が報われた気がした。
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