小半日
こはんにち
名詞副詞
標準
nearly half a day
文例 · 用例
彼は、小半日も上り框の板の上でひねっていたが、どうもうまく行かない。
— 黒島伝治 『二銭銅貨』 青空文庫
それが寒い時候にはいつでも袖無しの道服を着て庭の日向の椅子に腰をかけていながら片手に長い杖を布切れで巻いたのを持って、そうしていつまでもじっとしたままで小半日ぐらいのあいだ坊主頭を日に照らしていた。
— 寺田寅彦 『ステッキ』 青空文庫
けれど吾等の勞力は遂に無益とならで、漸の事で島に着いたのは、かれこれ小半日も※てから後の事、僅か三里の波の上を、六時間以上とは甚だ遲い速力ではあるが、それでも私は死ぬ程辛苦かつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
聞いて下さいやしこうじゃわいな、お前さん、過日切通の枳殻寺で施米があると云うから、この足で、鮫ヶ橋から湯島|下りまで、お前様、小半日|懸って行ったと思わっしゃれ、そうすると切符を渡して、なお前様、明日来い、米と引替えるというではござらぬか。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
西洋の公園に、春日の下に男女手を組んで幾十組も小半日を堆座している。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
冬の日鳥居清忠ゑがく枠は皆朱の立屏風、さて立膝の、細筆に春の柳をかく女、それを寝て観る男髷、男磨る女童、日向縁、手水がめにはおかめ笹、冬の日和はもつやうで、まだ薄墨の時雨ぐせ、しよざいなささの、しんじつの、ええ、つれづれの小半日でありんす。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
文字友は前にもいう通り、女の癖に大酒飲みだから、いい心持に小半日も飲んでいるうちに、酔ったまぎれか、それとも前から思召があったのか、ここで二人が妙な関係になってしまった。
— 岡本綺堂 『鯉』 青空文庫
父はほとんど小半日を費して、ついに安達という家を見いだし得ないで帰った。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
作例 · 標準
図書館で小半日を過ごし、多くの本を読んだ。
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彼は釣りのために小半日も湖畔にいた。
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小半日かけて、ようやくこの書類をまとめ終えた。
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