犠牲者を出す
ぎせいしゃをだす
表現動詞-五段-サ行
標準
to claim victims
文例 · 用例
ただ平時の不注意や不始末で莫大な金を煙にした上に沢山の犠牲者を出すようなことだけはしたくないものである。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
万一にも大都市の水道貯水池の堤防でも決壊すれば市民がたちまち日々の飲用水に困るばかりでなく、氾濫する大量の流水の勢力は少なくも数村を微塵になぎ倒し、多数の犠牲者を出すであろう。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
誰でもマルキストは、西洋と東洋との文化の速度を、同じだと思ってるように見受けるんですけれども、僕はその誤りからは、ただ秀れた犠牲者を出すだけが唯一の生産のように思われるんです。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
「死んだのは小僧一人に芸子一人だ、曲者が狙ったのは、まさかそんな相手じゃあるめえ、此処でその手を封じて置かなきゃ、此の先何をやり出すかわからない畜生だ」 平次が日頃になく躍起となったのは、この先また、無差別な犠牲者を出すことを恐れたのです。
— 鬼の面 『銭形平次捕物控』 青空文庫
今更新しい犠牲者を出す必要がないではありませんか」「それでは」河野はいくらか安心したらしく「僕がある種の罪を犯したとしても、君はそれを君の胸だけに納めて置いて下さるでしょうか。
— 江戸川乱歩 『湖畔亭事件』 青空文庫
数年前に死んでしまったおろか者の三造の故に、何を好んで、今更犠牲者を出す必要がありましょう。
— 江戸川乱歩 『湖畔亭事件』 青空文庫
多少の犠牲者を出すまでも、一気に、召捕ってしまえ!
— 剣山の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫