偏倚
へんい
名詞
標準
deviation
文例 · 用例
その偏倚は、今や極点に達してゐる。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
すべての有限な統計的材料に免れ難い偶然的の偏倚のために曲線は例のように不規則な脈動的な波を描いている。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
唯々面白いのは、此の何萬囘の足音が一度にかたまつて發しないで、實にうまく一樣に時間的に配分されて、勿論多少の自然的偏倚は示しながらも統計的に一樣な毎秒平均足音數を示してゐることである。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
又佐々成政のような偏倚性格を有った男でも無かった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
肉と霊とを峻別し得るものの如く考えて、その一方に偏倚するのを最上の生活と決めこむような禁慾主義の義務律法はそこに胚胎されるのではないか。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
謂はばそれは優れた天才肌の偏倚的な芸術家と、普通そこいらの人生行路に歩みつかれて、生活の下積みになつてゐる凡庸人とのあひだに掘られた溝のやうなものであつた。
— 徳田秋聲 『和解』 青空文庫
若し適切な言葉で言現はすならば、私の生活はあつちこつちへ偏倚し、迷乱しつゝも、いつも私自身の中庸に落着いてゐるのかも知れなかつた。
— 徳田秋聲 『余震の一夜』 青空文庫
同人雑誌であってもその中で積極的な能力を示す、人々のヘゲモニーのもとに一つのせまい文壇的流派にあつめようとするよりも、むしろ、これまで、より細分された文学愛好者グループとして、旧い文学と文壇潮流からうけて来ている個性の偏倚や文学観のかたよりを解放しようとする方向にある。
— 宮本百合子 『しかし昔にはかえらない』 青空文庫
作例 · 標準
測定器の針が基準値から大きく偏倚しており、再校正が必要な状態になっている。
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統計データを分析した結果、アンケートの回答に特定の年齢層への偏倚が見られた。
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羅針盤の指す北は真北とはわずかな偏倚があるため、航海ではその誤差を計算に入れる。
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