貞観時代
じょうがんじだい
名詞
標準
Jōgan period (of art history; 859-877 CE)
文例 · 用例
良弁堂の良弁像が良弁の自作であるという伝えは、この像が貞観時代の作と見られる限り、信をおきがたいものであるが、しかしそれは良弁が彫刻家でもあったことを否定すべき理由とはならない。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
実際良弁像に現われたような優れた写実の腕前は、天平時代にも貞観時代にも珍しい。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
貞観供養の記録には舞女装束、唐衣、唐裳、菩薩装束などの言葉が見え、またその材料らしく調布三百二十反、絹八疋、唐錦九尺、紗一疋、青摺衣二領、鞋十足などもあげられているが、弘法滅後の風俗変遷を経た後の貞観時代にどれほど天平の面影を残していたかはわからない。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
貞観時代には素朴ながらも自由な幻想のはたらきが許されていた。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
わたくしは右のような印象のためにこの像を貞観時代の作とする近来の説に同ずるものであるが、Z君はこの像に天平の気分の著しいのを指摘して、天平末より後のものではないという主張をまげなかった。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
この像が貞観時代の作であることには疑いの余地はないと思うが、しかし多くの専門家がかつてこの像を天平時代のものとしたことには、相当に同情すべき根拠があるのではなかろうか。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
だからこの十一面観音が貞観時代の作であって光明后をモデルとしたものではないという説の方がわたくしには望ましいのである。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
貞観時代は模作などの行なわれた時代ではないのであるから、作家自身は原作以上に優れた観音を作る覚悟で仕事をしたであろうが、周囲のものにとってはこれもまた光明后の面影を伝えた観音として通用したであろう。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
作例 · 標準
貞観時代に制作された仏像の多くは、力強くも繊細な彫刻様式を今に伝えている。
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唐の影響を強く受けつつも、貞観時代には日本独自の芸術性が芽生え始めていた。
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博物館で、貞観時代の華麗な装束や調度品の数々が展示されている。
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