どたり
どたり異読 ドタリ
副詞-と
標準
with a thud
文例 · 用例
なぎさに破れた絵日傘が打ち寄せられ、歓楽の跡、日の丸の提灯も捨てられ、かんざし、紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
— 太宰治 『ア、秋』 青空文庫
」 私は机のうえの原稿をとりあげて、どたりと雪の方へなげてやった。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
冬の日本海は、どす黒く、どたりどたりと野暮ったく身悶えしている。
— 太宰治 『母』 青空文庫
西瓜は投げぬが、がつくり動いて、ベツカツコ、と目を剥く拍子に、前へのめらうとした黒人の其の土人形が、勢餘つて、どたりと仰状。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
橋の上を流るるごとく驀直に、蔵屋へ駆込むと斉しく、床几の上へ響を打たせて、どたりと倒れたのは多磨太である。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
すると樹の上の熊はしばらくの間おりて小十郎に飛びかかろうかそのまま射たれてやろうか思案しているらしかったがいきなり両手を樹からはなしてどたりと落ちて来たのだ。
— 宮沢賢治 『なめとこ山の熊』 青空文庫
――閨、いや、寢床の友の、――源語でも、勢語でもない、道中膝栗毛を枕に伏せて、どたりとなつて、もう鳴きさうなものだと思ふのに、どこかの樹の茂りへ顯はれない時は、出來るものなら、内懷に隻手の印を結んで、屋の棟に呼びたい、と思ふくらゐである。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
) と、主人が、どたりと寝て、両脚を大の字に開くと、(あああ、待ちたまえ、逆になった方が、いくらか空腹さが凌げるかも知れんぞ。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
作例 · 標準
大きな木が風で煽られ、地面にどたりと倒れた。
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疲労困憊のランナーが、ゴール直後にどたりと座り込んだ。
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重い袋を置いた瞬間、どたりと音を立てた。
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