桃林
とうりん
名詞
標準
peach grove
文例 · 用例
私は、ここで見渡せる堤と丘陵の間の平地一面と、丘陵の裾三分の一ほどまで植え亙してある桃林が今を盛りに咲き揃っている強烈な色彩にちょっと反感を持ちながら立ち止まった。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
だが、見つめていると、紅い一面の雲のような花の層に柔かい萌黄いろの桃の木の葉が人懐かしく浸潤み出ているのに気を取り倣されて、蝙蝠傘をすぼめて桃林へ入って行った。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
桃林の在るところは、大体川砂の両岸に溢れた軽い地層である。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
町外れまで砂気の多い土で、桃林だの桑畑が多くあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
弥太郎翁の全盛時代、芸妓など連れて来て桃林の見晴らしの莚を張った名残りだそうです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
や、例の樺と白との別荘だなと思うと、中仙道は川添いの松原と桃林との間を東へ東へと驀進しつつある。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
市川で下りて人の跡へ付いて三丁程歩くと直ぐ其處が桃林だ、不規則な道はついて居るが人を入れまいとしつらへた垣根は嚴重で着物の裾に二つ三つかぎざきをせねば桃下の人となるわけには行かぬのである。
— 伊藤左千夫 『市川の桃花』 青空文庫
小生が御村を出立いたす時は、未だ川べりの桃林の蕾は堅く遥か彼方の連山の頂きには残雪の痕がくつきりしてゐた頃ですもの――。
— 牧野信一 『附「歌へる日まで」』 青空文庫
作例 · 標準
春になると、桃林一面に美しいピンクの花が咲き誇る。
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昔話に出てくる桃林は、いつも神秘的な雰囲気をまとっている。
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子供たちは桃林でかくれんぼをして遊んだ。
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