刺々
とげとげ異読 トゲトゲ
副詞動詞-サ変
標準
sharply
文例 · 用例
御存じでもあろうが、あれは爪先で刺々を軽く圧えて、柄を手許へ引いて掻く。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
見ましたよ、あれを御存じ」 名音の声は刺々しかった。
— 田中貢太郎 『法華僧の怪異』 青空文庫
」 葉子があまり刺々しい口を利くので、負け目を感じていた庸三は、神経にぴりっと来た。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
匝れば匝られるものを、恐しさに度を失って、刺々の枝の中へ片足|踏込で躁って藻掻いているところを、ヤッと一撃に銃を叩落して、やたら突に銃劔をグサと突刺すと、獣の吼るでもない唸るでもない変な声を出すのを聞捨にして駈出す。
— ガールシン 『四日間』 青空文庫
』という、聞き慣れてはいるが、いつも刺々しい声、いつもそうした言葉についで、後ろから長い指を伸ばして耳の縁をグイとひどく抓られる時の、あのお馴染の不快な気持――こういったものが、どうやらぼんやり記憶に残っている、彼の幼年時代の惨めな思い出であった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
帰つて来た時からして、妙に気難かしく、まるで何か怒つてゐるやうに刺々してゐる……。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
確かに吾々以外の人物が潜んでいるんだ――其奴が屹度犯人なんですよ」 そして、狐の様に刺々しい、鹿子の顔を凝視めるのだった。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
看護人は、病苦の刺々を包みこむふんわりした真綿みたいでなければならないのだ。
— 豊島与志雄 『女客一週間』 青空文庫
作例 · 標準
今日の課長は機嫌が悪いのか、指示の出し方がどこか刺々としている。
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空気がピリついていて、周囲の人々も刺々とした態度を取り合っている。
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激しい口論になり、お互いに刺々しい言葉をぶつけ合ってしまった。
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