転四
てんよん
名詞
標準
文例 · 用例
せまい庵内なればこそ、八転四通の左膳の剣自由ならず、道場の屋根の下に慣れた栄三郎も五分五分に往けるのだが、一度野天に放したが最後、地物に拠り、加勢をあつめ、奔逸の剣手鬼神の働きを増すことは知れている。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
アパート有明荘における、安南国皇帝の松谷鶴子殺人事件は、こんな具合に三転四変して、意外な飛躍を遂げる事になった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
お小夜は三年前まで三浦屋でお職を張っていたのを、上野の役僧某に請出されて入谷に囲われ、半年経たないうちに飛び出して、根岸の大親分の持物になりましたが、そこも巧みに後足で砂を蹴って、千石取の旗本某の妾になり、三転四転して、有名な立女形中村某の家の押掛女房になったりしていました。
— 活き仏 『銭形平次捕物控』 青空文庫
お小夜は三年前まで三浦屋でお職を張つてゐたのを、上野の役僧某に請出されて入谷に圍はれ、半年經たないうちに飛び出して、根岸の大親分の持物になりましたが、其處も巧みに後足で砂を蹴つて、千石取の旗本某の妾になり、三轉四轉して、有名な立女形中村某の家に押掛女房になつたりして居ました。
— 活き佛 『錢形平次捕物控』 青空文庫