幻辞.com

前の日

まえのひ
名詞
1
標準
文例 · 用例
死ぬ前の日に、彼は不思議な夢を見たと妻に話した。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
先客が歸つたあとで、彼は再度、前の日の鋭い質問を繰返した。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
簡單に云ふと前の日の朝に彼れの妻は多量の咯血をして死んでしまつたのだ。
有島武郎 實驗室 青空文庫
三四年前の日が追憶の涙で堪えきれなくなつた。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
まだ寒い頃の事であったが、前の日、小さな棺を、極く少人数で送って来て焼いていたが、その翌日、朝早くから、その小さな棺の母親らしいのが来て、夕方まで、ほとんど、その穴の中に入りっ切りだったことがあった。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
人の好意には素直に感奮すべきだと前の日に思いをあらたにした矢先ではあったが、どういうものか、僕には竹さんのこんな好意は有り難くない。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
つっかえしてやろうかとさえ思ったが、前の日に、すみれの花くらいのあわれな誇りをこそ大事にいたわってやらなければ、などと殊勝な覚悟を極めた手前もあり、しょんぼりした気持で、その土産はひとまずベッドの引出しにしまい込んで置く事にした。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
前の日記は、ちかごろ、だらしがなさ過ぎるぞ。
太宰治 正義と微笑 青空文庫