抗議書
こうぎしょ
名詞
標準
文例 · 用例
」と言つて直ぐその場で漱石氏に宛てて、厳い抗議書を投げつけた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
私は曾て或る小説家が、刑事事件の被害者の肉身の立場から、犯人が易々として死についたことをきいて憤慨し、抗議書を出すという小説を読んだことがあります。
— 浜尾四郎 『死者の権利』 青空文庫
“○○の治安は、充分に確保されあり、鬼仏洞内に殺人事件ありたることなし” これではいけないというので、新政府は、更に強硬なる第二の抗議書を送り、且つその抗議書に添えて、風間三千子が撮影した顔子狗の最期を示すフィルムの一齣を引伸し写真にして添付した。
— 海野十三 『鬼仏洞事件』 青空文庫
出版社同士の商売喧嘩から、菊池寛、山本有三という作家が連名で、いかめしく抗議書のようなものを新聞に公表しているのなどを、伸子は小説をかくとは云いながら自分の生活に遠い感情で眺めた。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
社会大衆党は之に対して抗議書を発表して曰く、「愛知県警察部は本年夏頃より県下の労働組合に対して日本主義に転向を強要し、特に日本製陶労働組合同盟に対し執拗に分裂を策しつつあり。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
この間出来上ることになった「思想家・芸術家・自由同盟」はこの問題に就いて文部大臣あてに抗議書を送ったそうである。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
ただこの感謝の意志が、声明書や抗議書や文相辞任勧告というような不遜な形態を取って現われているに外ならない。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
ルイ十七世の迫害にたいする論告は、一八四一年、ナポレン失墜後無数にあらわれたが、これは最初の、そうして最も勇敢な抗議書だった。
— 久生十蘭 『カストリ侯実録』 青空文庫