白鳥の歌
はくちょうのうた
名詞
標準
swan song
文例 · 用例
やがて助教授宮坂は日本人的のぎこちない真面目な顔付きでガルスワーシーを覗き込むようにしながら氏の近作「銀の匙」と「白鳥の歌」に就いて発言しようと口を切った時、玄関へ一団の訪問客の押しかけて来たけはいを感じて言葉を切った。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
わが室は夢の方丈、匂やかに名香なびき、遠世なる暮色の寂に哀婉の微韻を湛へ、髣髴と女人の姿光さし続く幾むれ、白鳥の歌ふが如く過ぎゆきぬ、すべる羅の裾。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
こうして机上のマシン達と引き裂かれた今、オレは16ビット・パーソナルコンピューターの白鳥の歌に胸を痛めながらも、情報家電なしではさっぱり動きの取れない自らの有様に直面させられているのである。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
さういふ関係で、いよいよ、旗挙公演の出し物が、チエーホフの「白鳥の歌」、マゾオの「休みの日」、ゲーリングの「海戦」ときまり、初日招待の切符を受けとると、僕は、心の中で呟いた。
— 岸田國士 『芝居と僕』 青空文庫
第二の『白鳥の歌』は、名優を俟つて始めて観るべきものであると云ふに止めよう。
— 岸田國士 『築地小劇場の旗挙』 青空文庫
『白鳥の歌』のやうなものですか。
— 岸田國士 『文学か戯曲か』 青空文庫
それならば、『白鳥の歌』と『狼』とに、本質的に共通な点がありますか。
— 岸田國士 『文学か戯曲か』 青空文庫
虫の声もきこえないしんとした夜ふけに、ほそぼそとした白鳥の歌を傍受していると、日本がかあいそうになってきて涙がでた。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
作例 · 標準
その老指揮者は、引退コンサートで自身の「白鳥の歌」となる熱演を披露した。
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彼の最後の作品は、まさに画家としての「白鳥の歌」と呼ぶにふさわしい傑作だった。
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チームの「白鳥の歌」となるかもしれない試合で、彼は全力を尽くした。
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