肢骨
しこつ
名詞
標準
文例 · 用例
躊躇せず、ドアをあけると、部屋には朝日が一ぱいに射し込んでいて、先生は、上肢骨やら下肢骨やら頭蓋骨やら、頗る不気味な人骨の標本どもに取巻かれ、泰然と新聞を読んで居られた。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
なぜというのに、いま私は私の身や心として意識しているこのちり/″\ばら/\の髑髏、背骨、肋骨、腰骨、肢骨は、ちり/″\ばら/\ではありながら、どれもみな水晶のように透き通り、万更、そこらに朽ち果てた野晒しとも違うようです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
昨夕八時三十分アフイミアは汁を盛れる瓶を持ちて彼の階段を通過する際、終に倒れて下肢骨折をなせり。
— ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 『鰐』 青空文庫