通る過ぎる
とおるすぎる
動詞
標準
文例 · 用例
けれども、厭なもの、くだらぬものの傍は默つて通りすぎる人であつた。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
ところが入口から三本目の若い柏の木は、ちょうど片脚をあげておどりのまねをはじめるところでしたが二人の来たのを見てまるでびっくりして、それからひどくはずかしがって、あげた片脚の膝を、間がわるそうにべろべろ嘗めながら、横目でじっと二人の通りすぎるのをみていました。
— 宮沢賢治 『かしわばやしの夜』 青空文庫
するとこんどは、もういろいろの鳥が、二人のぱさぱさした頭の上を、まるで挨拶するように鳴きながらざあざあざあざあ通りすぎるのでした。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
ところが入口から三本目の若い柏の木は、ちやうど片脚をあげてをどりのまねをはじめるところでしたが二人の来たのを見てまるでびつくりして、それからひどくはづかしがつて、あげた片脚の膝を、間がわるさうにべろべろ嘗めながら、横目でじつと二人の通りすぎるのをみてゐました。
— 宮沢賢治 『かしはばやしの夜』 青空文庫
と、時々その中から、黒く拔出して、跫音を沈めて來て、門を通りすぎるかとすれば、閃々と薄のやうなものが光つて消える。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
その者はやはり全速力で追っかけて来て、その角の前を、うまく通りすぎるだろうと思いましたら、やはりその男は追っかけて来ません。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
その家はかやぶきで、おもてには、舟で通りすぎる人たちのほうにむいて、木製のふたりのへいたいが、銃剣肩に立っていました。
— SNEDRONNINGEN 『雪の女王』 青空文庫
ヤルマールは通りすぎるときに、その小ブタのさとう菓子のはしをつかみました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『眠りの精』 青空文庫