来駕
らいが
名詞
標準
文例 · 用例
このたびのまことに無分別の遁世、何卒あわれと思召し、富籤と観音像と、それから色紙の事お忘れなく、昔の遊び仲間の方々にもよろしくお伝え下され、陽春の頃には、いちど皆様そろって吉野へ御来駕のほど、ひたすら御待ち申し上げます。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
横川の寺へは翌日行ったのであるが、僧都は大将の親しい来駕を喜んで迎えた。
— 夢の浮橋 『源氏物語』 青空文庫
「まあ、これを読んでみたまえ、――ノートから破りとった紙の上へ、鉛筆で、――直ちに御来駕御救援願いたし、トレベリアン、――と書いてあるんだからね。
— コナンドイル 『入院患者』 青空文庫
ご足労ながら、いま一度ご検分願わしく、ご来駕待ちわびおり候」 読み下しながら、静かな笑みをみせると、ふりかえって、伝六を促しました。
— 血の降るへや 『右門捕物帖』 青空文庫
彼はとても長いことチチコフの手を握りしめながら、とても熱心に、是非いちど自分の村へも御来駕の栄を賜りたいと懇願した。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
「よう、お大尽の御来駕!
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
さて、「日本資本主義発達史講座」の件に関し、昨日編輯会議を開き、先日差上げたる私案及び貴店編輯部案を参酌して大体のことを決定|仕り候間諸種の点に関し御懇談仕りたく、御多忙中恐縮に存じ候得共、御序の節にでも御来駕を煩わし得れば幸甚に御座候処御都合如何に御座候也。
— 一九三一年八月十七日 『岩波茂雄宛書簡』 青空文庫
自然科学史の原稿井汲氏に御渡し下されたく、なお、御都合できましたら次の日曜か月曜頃御|来駕を煩わし得れば幸に存じます。
— 一九三二年九月八日 『平野義太郎宛書簡』 青空文庫