用立つ
ようだつ
動詞
標準
文例 · 用例
――所で、夫人を迎へたあとを、そのまゝ押入へ藏つて置いたのが、思ひがけず、遠からず、紅葉先生の料に用立つた。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
さはれおん身は猶いかなる手段ありて、我をさへ用ゐんとするか、かゝる筋の事に、この身用立つべしとは、つや/\思ひもかけず。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
男の器械は用立つ時と用立たない時とある。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
壱岐坂時代の修行が大いに用立つ。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
実はそれに用立つお講釈が承わりたさに、御足労を願いました。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
そして霞亭が仕宦の時を知るにも、亦|上の語が用立つのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
彼は玄白の懇願をきくと、「それは求めておいて、用立つものか。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
用立つものならば、価は上より下しおかれるよう取り計らって得させよう」といった。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫