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つくり

つくり
名詞
1
標準
文例 · 用例
荷風は『歓楽』の中で、「其の土地では一口に姐さんで通るかと思ふ年頃の渋いつくりの女」に出逢って、その女が十年前に自分と死のうと約束した小菊という芸者であったことを述べている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
荷風の「渋いつくりの女」は、甘味から「いき」を経て渋味に行ったに相違ない。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
「後ろを引詰め、たぼは上の方へあげて水髪にふつくりと少し出し」た姿は、「他所へ出してもあたま許りで辰巳仕入と見えたり」と『船頭深話』はいっている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
ああ草の根株は掘つくりかへされどこもかしこも曇暗な日ざしがかげつてゐる。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
私は貧乏を見たのですこのびたびたする雨氣の中にずつくり濡れたる 孤獨の 非常に厭やらしいものを見たのです。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
さうでなく、我我は音樂のより部分的なるリズム全體、即ち旋律と和聲とをそつくりそのまま表現しようとする。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
その手は菓子であるそのじつにかはゆらしい むつくりとした工合はどうだそのまるまるとして菓子のやうにふくらんだ工合はどうだ指なんかはまことにほつそりとしてしながよくまるでちひさな青い魚類のやうでやさしくそよそよとうごいてゐる樣子はたまらない。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
つくりと口にあてて喰べてしまひたいなんといふすつきりとした指先のまるみだらう指と指との間に咲く このふしぎなる花の風情はどうだその匂ひは麝香のやうで 薄く汗ばんだ桃の花のやうにみえる。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避

つくり 作り・造り 刺身や化粧の意味でも使われる。 漢字の構成部分のひとつ→旁

出典: つくり — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0