角隠し
つのかくし
名詞
標準
bride's head-dress
文例 · 用例
花嫁は裾模様の長い着物を着て、金襴の帯を背負ひ、角隠しつけて、堂々正式の礼装であつた。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
折角隠していたあばたの顔を、死んだ後に晒されては、お俊も残念であったかも知れません。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
どんな偉い英雄でも、クレオパトラのような美しい女に、折角隠していた頭の禿を見つけられて冷かされたのでは、少々参るに相違ない。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
」と、折角隠してゐた頭を見つけられては、あんまりいい気持ちがしないに相違ない。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
どんな偉い英雄でも、クレオパトラのやうな美しい女に、折角隠してゐた頭の禿を見つけられて冷かされたのでは、少々参るに相違ない。
— 初出未詳 『茶話』 青空文庫
角隠しをつけた花嫁が一人、何人かの人々と一しょに格子戸を出、静かに前の人力車に乗る。
— ――或シナリオ―― 『浅草公園』 青空文庫
たね子は角隠しをかけた花嫁にも時々目を注いでいた。
— 芥川龍之介 『たね子の憂鬱』 青空文庫
母親の丹精と、奇月の指図で、美々しく着飾った花嫁衣裳、角隠しはさすがに遠慮しましたが、四十五歳の花婿岩太郎と、金屏風の前に押し並んだ姿は、美しくもまた哀深い姿だったのも無理はありません。
— 春宵 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
和装の結婚式で、花嫁は白無垢に角隠しを着用した。
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角隠しには、花嫁が嫁ぎ先で角を立てないようにという意味が込められている。
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彼女は伝統的な角隠しを身につけ、厳かな雰囲気の中で挙式を行った。
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ウィキペディア
角隠し(つのかくし)は、和式の婚礼の儀において、花嫁が文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる、日本的な高い髷(まげ)を結った髪の上に、頭を覆う形で被る帯状・幅広の布を言う。(長方形型の一枚の布を、前ひさしを覆うようにして付け、後ろにまわして髷のところでとめる。)素材は白絹であることが多い。
出典: 角隠し — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0