浙
浙
名詞
標準
文例 · 用例
僕は浙江省の紹興に生れ、あの辺は東洋のヴェニスと呼ばれて、近くには有名な西湖もあり、外国の人がたいへん多くやって来て、口々に絶讃するのですが、僕たちから見ると、あの風景には、生活の粉飾が多すぎて感心しません。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
しかし、浙江海は、こんなに静かではありません。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
しかし、僕は所謂西湖十景よりは、浙江の田舎の平凡な運河の風景を、ずっと愛しています。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
早春黒雲峡を乱れ飛び 技師ら亜炭の火に寄りぬげにもひとびと祟むるは 青き Gossan 銅の脈わが索むるはまことのことば雨の中なる真言なり 来々軒浙江の林光文は、 かゞやかにまなこ瞠き、そが弟子の足をゆびさし、 凛としてみじろぎもせず。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
去年は 淮楚に客たりき、今は往かんとす 浙水の東。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
古徳と同じゅうせんと欲するは、是れ仮にして、淮楚浙東に往来せるも、修行の為なりしや游覧の為なりしや知る可からず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
流しもとの小棚に米浙笊、米浙桶、洗桶などが綺麗に洗はれて伏せてある。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
「高麗国(中略)周顕徳中遣使齎金、入浙中求慧琳経音義、時無此本」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫