鳶色
とびいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
reddish brown
文例 · 用例
雪は古くなるほど、結晶形を失って、粒形に変化するもので、粒形になると、純白ではなくなる、また粒形にならないまでも、古い雪に白い輝きがなくなるのは、一部は空気を含むことが少ないからで、一部は鉱物の分子だの、塵芥泥土だのが加わって、黄色、灰色、または鳶色に変ってしまうからだ。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
その唇はきちっと結ばれて鮭の色の谷か何かのやうに見え、少し鳶色がかった髮の毛は、ぬれたやうになって額に垂れてゐました。
— 宮澤賢治 『氷と後光』 青空文庫
机の片隅には彼が元服祝に貰った鳶色の革函が載っており、これに銭と大事な書類がしまってあった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
スコットランドへ旅行して鳶色をした泥炭地の河水の泡に興味を感じて色々実験をしたのもこの時代のことであった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
花にもなんだか生気が少なく、葉も少し縮れ上がって、端のほうはもう鳶色に朽ちかかっていた。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
その杉には鳶色の実がなり立派な緑の枝さきからはすきとほったつめたい雨のしづくがポタリポタリと垂れました。
— 宮沢賢治 『虔十公園林』 青空文庫
その杉には鳶色の実がなり立派な緑の枝さきからはすきとおったつめたい雨のしずくがポタリポタリと垂れました。
— 宮沢賢治 『虔十公園林』 青空文庫
*鳶色の古刀の鞘よ、舌あまりの幼な友達、おまへの額は四角張つてた。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の瞳は美しい鳶色をしており、夕日に照らされて輝いていた。
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祖母が大切にしていた鳶色の着物を、成人式で譲り受けた。
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秋の深まりとともに、庭の木の葉が深い鳶色に染まっていく。
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ウィキペディア
鳶色 は、タカ科トビの羽毛の色、つまり、赤暗い茶褐色のことである。「鵄色」「鴟色」「飛色」の別名をもつ。鳶色から出た色名としては「鳶茶」「鳶黒」「藍鳶」などが挙げられる。
出典: 鳶色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0