有り難し
ありがたし
感動詞
標準
what a blessing
文例 · 用例
しかれども、おもふが如く助けとぐること、きはめて有り難し。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
早く持って行って飲ませ給え」と二包の薬を与えけるに大原は有り難しとて帰り去りぬ。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
けれどもいま、葛原しげる氏の原稿を拜讀して、そんなに、嚴しいお叱りも無いので、狡猾の小文士は思はず、にやりと笑ひ、ありがたしと膝を崩さうとした、とたんに、いけませんでした。
— 太宰治 『文盲自嘲』 青空文庫
「ああ、ありがたし、かたじけなし、この日、この刻、この術を、許されたとは、鬼に金棒」 と、佐助は天にも登る心地がした途端に、はや五体は天に登っていた。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
我が生ける間の「明」よりも、今ま死する際の「薄闇」は我に取りてありがたし。
— 北村透谷 『我牢獄』 青空文庫
就中、老母は我が元来の虚弱にて学道に底なき湖を渡るを危ぶみて、涙を浮べて我が健全を祈るなど、都に多き知己にも増して我が上を思ふの真情、ありがたしとも尊ふとしとも言はん方なし。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
室は紙障子引きたてしのみにて雨戸ひくということもせず戸の後鎖することもせざる、さすがに御神の御稜威ありがたしと心に浸みて嬉しくおぼえ、胸の海浪おだやかに夢の湊に入る。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
としよりの喜ぶ顔はありがたし残りすくなきいのちを持ちて 余りに疲れ過ぎたせいかその夜私はなかなかに眠れなかった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日有り難しについて考えている。
有り難しという言葉は日本語で重要だ。
彼は有り難しの意味を理解している。
この文には有り難しが含まれている。